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霧柿 kirigaki

 
 

すっかり朝は寒くなり

防寒装備に身を包んで

山頂にポツンとある里にやってきました。

 

こんな所に…と思うような奥深い山の上に、

柿の木が三千本植えられている。

それぞれが枯木で、ここに古くから人々が住み続けてきた事が分かる。

 

里の入り口にお地蔵さんが並ぶ。

この光景に出会いたくて、露に濡れた山を駆け回って駆け回って。

靴とズボンは泥々に。

 

一枚。写真を撮らさせてください。

そうお地蔵さんにお願いしてみる。

 

ふと、見上げた先に。

朝日を浴びて輝く一本の柿の木。

 

ありがとうございます。と心に呟いた。

 

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